『和風ごはん食は、なぜ健康性に優れているのか?』

 


日本人の、ごはんと一緒に魚、野菜をしょうゆ味と味噌味で食べる和風ごはん食が、もしかすると世界一健康的な食生活ではないかという評価が、専門家の中でされるようになりました。

そのポイントですが、炭水化物:脂肪:たんぱく質のエネルギーバランスが62:25:13くらいの比率にあるという見方がありますが、それは必ずしもきちんと日本人の食生活を分析評価していないと考えます。


皆さんの食生活を改めて見直せば、そのわけがわかると思います。

朝食にはごはん、ハムサラダ、味噌汁、納豆、漬物。
昼食として、子どもたちは学校給食を食べますが、家にいるお母さんやお年よりはお茶漬けと漬物、時にはおむすびと味噌汁のような脂肪の少ない炭水化物中心のものを食べる。


昨日の夕食が肉料理だったときには、今日の夕食をお刺身とごはん、野菜の煮物、味噌汁のような脂肪の少ない食事にするなど、栄養バランスの違う食事をあれこれ食べてはいませんか?


そうです。和風ごはん食はごはんを中心において、おむすびのような脂肪の少ない高炭水化物食から、すき焼きやとんかつごはんのように高脂肪の食事まで。

しょうゆ味料理から油味料理まで。
多様な献立を、自由に食べられることを基本としているのです。


このように栄養バランスを幅広くブランコが揺れるような食べ方を『揺食』(ようしょく)というのですが、この食べ方を子どものときから経験すると、食後の血液性状が大きく違ってきます。

おむすびのような炭水化物中心の食事を食べたあとには、血液中にはぶどう糖とインスリンが流れて暫らくすると血液は綺麗に掃除されたかのように清澄になります。

それに対してトンカツのような高脂肪の食事を食べると、血液は牛乳のように白く濁り脂肪がたくさん流れます。

このような食後の血液内容の変動を通して、全身の細胞は「脂肪の少ない食事もあれば脂肪の多い食事もある」ことを幅広く認識する能力を養います。

それが下地になって、子どもたちは『今晩、なにを食べたいの?』とお母さんに聞かれたとき、体が脂肪をほしがっているかどうかを感じながら、鳥のから揚げとか御寿司とか、食べたい料理を指名するわけです。


揺食を基盤とした『食歴』が豊かであることは、中年を迎えて筋肉が減量・活性をへらし、基礎代謝の低下を迎えたとき、脂肪の分解力低下を体が鋭く認知して、洋食や中華よりも和食、肉よりも魚、炒めものや揚げ物よりも煮物、焼き物、刺身など、低脂肪食を中心に食べることを可能にします。


それに対して、アメリカなどでよく見られるように、ハンバーガー、ピザ、パスタ、ステーキと高脂肪食ばかりを偏食するワンパターンの食歴しかもてない場合、中年をすぎても体は高脂肪食を求め、脂肪の過剰摂取による肥満と心臓冠動脈硬化による心臓病を多発させてしまいます。


和風ごはん食が健康性に優れている理由は、栄養バランスの幅がワイドであるからであり、しょうゆ味から油味まで幅広く料理を食べられることにあるのです。

2011.03.22 Tuesday ごはんと食育 00:25 comments(0)

日本の農業 お米が占める割合

 


日本の農業は、気候風土に合った水田での米作りを中心に発達してきました。

しかし、近年では、食生活の変化によって、畜産物、野菜などを食べることが増え、米、野菜、畜産物、その他の割合がそれぞれ1/4ずつぐらいになっています。

日本の農業の中で米作りが占める割合を見てみましょう。


米、野菜、果実、畜産などの生産を合計した、「平成18年農業総産出額(概算)」は8兆2900億円で、耕種部門(畜産部門を除いたもの)の産出額は5兆8106億円(総産出額に対する構成比70.1%)となりました。


このうち米は1兆8146億円で21.9%を占め、野菜2兆574億円(24.8%)についで2位となっています。

数年前までは米の生産が長年1位を占めていましたが、生産量の減少と価格の低下が原因となって野菜の産出額が上回りました。

昭和30年代には米の産出額が構成比の50%以上を占めていましたが、ここ10年の変化を見てみると、冷害で価格が高騰した平成15年を除いて米の産出額の減少が続いています。


米の産出額が最も多い都道府県は、1位が新潟県で1831億円(9.7%)、2位が北海道で1164億円(6.2%)、3位が秋田県1108億円(5.9%)で、有名な米どころが上位を占めました。

ちなみに兵庫県の産出額は458億円。全国ランキングで14位です。


近畿における水稲収穫量で最も多く生産されている品種(平成17年度)は、1位が兵庫県産「コシヒカリ」7万5800トン(近畿の総収穫量に占める割合は12.6%)、2位が滋賀県産「コシヒカリ」7万2700トン(同12.1%)、兵庫県産「キヌヒカリ」6万3900トン(同10.6%)、滋賀県産「キヌヒカリ」4万8500トン(同8.1%)、京都府産「コシヒカリ」4万2900トン(同7.1%)でした。この上位5産地品種で、近畿の総収穫量60万1700トンのうちの50.5%を占めています。


「農業総産出額」は、農業生産活動による最終生産物の総産出額のことです。「品目別生産数量」×「品目別農家庭先販売価格」で算出されます。品目別生産数量は、収穫量から種子・飼料などの中間生産物を引いた数量で、品目別農家庭先販売価格は、補助金等を加えた数値となっています。

また、統計によっては、「国内(農業)生産額」が使われることがあります。これは、生産された財及びサービスを生産者が出荷した時点の価格(生産者価格)で評価したもので、農業サービス(稲作共同育苗、青果物共同選果等)と中間生産物(種苗、自給牧草および桑の葉等)を含んでおり、「農業産出額」より広い概念です。



<参照・出典:農林水産省HP>

もう1杯ごはんを食べると

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お米を食べる量が減って日本の農業を取り巻く環境が厳しくなっています。

1年間に1人が食べるお米の量は56.3kg(平成24年度)で、昭和37年度の118.3kgから半分以下にまで減りました。
このため、生産調整が行われ転作などが増えることとなりました。


では、1日にもう1杯ごはんを食べるとどうなるでしょうか? 

お茶碗1杯分お米65g×365日で、1人当たり24kg弱(23.725キログラム)消費量が増えることになります。

日本の人口約1億2704万人(平成26年9月概算値)ですから、1億人としても年間240万トンも消費量が増えることになります。


240万トンのお米を作るには、反収(たんしゅう)500kgとして、約48万ヘクタールの農地が必要です。
淡路島の面積が約592平方キロメートル(約5万9200ヘクタール)ですから、淡路島8つ分の面積に相当します。


こんなに広大な農地はあるのでしょうか? 
平成25年のデータでは、日本の耕地面積(田畑計)は453.7万haとなっています。このうち田は246.5万ha、畑は207.2万haで、耕地種類別の面積割合は、田54.3%、畑45.7%(うち普通畑25.6%、樹園地6.6%、牧草地13.5%)となっています。


一方で、平成25年産水稲の作付面積は159万7000ヘクタールですから、差し引き約86.8万ヘクタールが、生産調整(転作など)されています。

お米240万トンを生産するための48万ヘクタールは十分に確保できる計算になります。


日本の食料自給率は39%(平成25年度カロリーベース)と先進国の中で最低の水準です。

ごはんをもう1杯食べることで、輸入食材からとっていた熱量(カロリー)を減らすことができれば、食料自給率や農業を取り巻く問題の改善につながるかもしれません。

1反=約10アール
1ヘクタール=1万平方メートル=100アール

※平成26年9月数値改定

<参照・出典:農林水産省HP、ごはんを食べよう国民運動HP>

お米の量と田んぼの広さ


 


みなさん昨日は何杯のごはんを食べましたか? 
私たちが毎日食べているお米の量と必要な田んぼの広さの関係について見てみましょう。


お茶わん1杯はお米の量にして約65グラム、お米の重さは1粒が0.02gぐらいですから、ごはん1杯には、約3250粒のお米があることは以前にお話しました。

では3250粒のお米を作るにはどれくらいの広さの田んぼが必要なのでしょうか? 


お米の収穫量は、品種や栽培方法、天候などの条件でかなりの差がありますが、秋田県の平成17年のデータを見ますと、


1平方メートル当たりの株数20.0株
1平方メートル当たりの穂数445本
1株当たりの穂数22.25本
1穂当たりのもみ数71.2粒
千もみあたり収量18.5g
1平米当たり全もみ数約3万1700粒


となっています。


これで計算すると、71.2×22.25=1株当たり1584粒になります。
つまりお茶わん1杯のお米の量は、田んぼの稲で2株強ということになりますね。

実際はもみで収穫した後に脱穀して選別すると1割ほど量が減ってしまいますのでその分も計算に入れておいてください。


では、私たちが1年間に食べるお米を作るにはどれくらいの広さの田んぼがあればいいのでしょうか?
1年間に食べるお米の量は61kg(平成17年度)、収量は1000平方メートル当たり約500kgですから、61kgのお米を生産するのに必要な面積は


100÷500×61=122平米


となります。1割余裕を見て、だいたい40坪でしっかりと稲を育てれば1人が1年間食べていくお米がとれる計算になりますね。


どうですか?みなさんの想像よりも広かったですか、狭かったですか。



<参照・出典:農林水産省HP、秋田農政事務所HP>

作況指数<その2>

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「作況指数」の続きです。

前回は収穫前に発表される「10アール当たり予想収量」の算出方法をお話しました。
今回は、収穫後の作況指数の計算方法です。


作況指数 は、作柄のよしあしを示す指標で、「10アール当たり平年収量」に対する「その年の10アール当たり収量」の比率で表します。


収穫期の収穫量調査方法は、

1.稲刈り2.脱穀 3.もみすり4.選別

まで通常通りに行います。


この後、玄米を網目が 1.7mm のふるいにかけて網目の上に残った玄米の重さを計り、調査した田んぼの収穫量が決定します。


作況指数は、その年の10アール当たり収量/10アール当たり平年収量×100 という計算式によって求めますが、実際には天気の具合などを考え合わせて計算されています。

これによって得られた数値は「作柄表示区分」に当てはめます。
 
作柄表示区分

:作況指数106以上
やや良:同102〜105
平年並み:同99〜101
やや不良:同95〜98
不良:同94〜91
著しい不良:同90以下


「作況指数」の過去の最高値は、1955年の118、10アール当たり収量396キログラム、平成以降の最低値は、1993年の74、収量367キログラムです。

覚えておられる方も多いと思いますが、この時はいわゆる平成の米不足が発生しました。



<参照・出典:農林水産省HP>
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