新しいお米の種類<その1>

110107.gif品種改良技術の発達によって、少し前では考えられないような、新しいお米が研究・開発されています。

それは

「お米を食べて病気を治してしまおう」

というお米です。


そのいくつかを紹介しましょう。




大粒・低グルテリン米「春陽(しゅんよう)」は、平成3年に北陸農業試験場で育成された品種で、じん臓病の人のためにグルテリンというタンパク質の割合を少なくしたお米です(ただし、タンパク質全体の量は変わりません)。

人が消化できる易消化性タンパク質のひとつであるグルテリンを減らし、一般品種に比べてグルテリン含有量は約3分の1、易消化性タンパク質は約60%まで減らしています。

タンパク質の摂取を制限されている人や低アレルゲン(アレルギーの原因となる抗原物質)・低タンパク食を配慮している人に適しています。


また、スギ花粉症を緩和するお米の開発研究も農林水産省所管の独立行政法人・農業生物資源研究所で進められています。

花粉症は花粉に対して人間の体が起こす異物反応で、体の免疫反応が過剰に出てしまうものです。

このお米を食べて花粉症が緩和されれば、何回も病院に通う必要もありませんし、痛い注射をすることもありません。
薬と違って飲み忘れもないですから、患者さんにとって負担の少ない治療法だといえます。


すでに、開発はほぼ終わり、現在は食品として、あるいは作物としての安全性を確かめる実験を行っています。

日本で花粉症に悩んでいる人は1700万人とも言われています。近い将来、このスギ花粉症緩和米が簡単で安全な花粉症治療法のひとつとして、ごく普通に使われる日がくることでしょう。



<参照・出典:農林水産技術会議HP、農業生物資源研究所HP>

2011.01.07 Friday いろいろなお米 00:00 comments(0)