お米の品種改良

0103.gifお米は日本人の主食として大切な作物です。

そのため、多くの先人たちによって、病気や天候の影響に強く、さらにおいしいお米の研究と品種改良が行われてきました。


昭和の初期から数えると、国の農業試験場で改良された品種は、約400種類にもなります。

また、都道府県の試験場が改良した品種も300種類以上あり、作り出されたお米の種類は合計約700種類にも上ります。

この中の300種類くらいが、現在、全国で栽培されています。


日本で、本格的なイネの品種改良が始まったのは、明治36年(1903年)のことでした。

その頃の品種は、特性にバラつきがあり、改良の方法も、もともとあったイネの品種の中から優れた特徴をもつイネを見つけて選ぶ「分離育種法(ぶんりいくしゅほう)」という大変手間のかかるものでした。

この方法で現在広く作られている「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」の祖先である「愛国」や「亀の尾」などの重要な品種が作られました。


その後、優れたイネどうしを組み合わせる「交配育種法(こうはいいくしゅほう)」という方法を使ったイネの品種改良が始まりました。

この方法によって日本で初めて作られた品種第1号が「陸羽(りくう)132号」でした。この品種は寒さに強く、冷害に悩まされていた当時の東北地方で広く栽培され、詩人の宮沢賢治も普及に努めました。


現在日本で最も多く作られている「コシヒカリ」は、昭和31年(1956年)に、品質が良くておいしい「農林1号」といもち病に強い「農林22号」の交配で作られたお米です。

今日、栽培されている「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などのお米のほとんどすべてが、明治時代より前にもともとあったイネをもとに長い時間と手間をかけて品種改良をしてつくられたものです。

現在でも改良は地道に続けられ、1年間に20種類ほどの新しい品種が生まれているそうです。



<参考・参照:農林水産省・農林水産技術会議HP、農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所HP>

2011.01.03 Monday いろいろなお米 00:00 comments(0)