稲刈りからお米まで

 201010_11_1.jpgあなたの家のご近所では、稲刈りは終わったでしょうか?

収穫の時期を迎えた田んぼは金色のじゅうたんのようですが、豊かに実った稲穂はまさにわたしたちの生命を支える黄金の猯鉢瓩任后

ところで、稲刈りが済めば米づくりは終了というわけではありません。

私たちの口に入る爐米瓩箸覆襪泙任砲蓮△修里△箸發気泙兇泙淵好謄奪廚必要です。

目的や志向によりさまざまな流れがありますが、今回は全国の一般的な農家で広くおこなわれているスタンダードな例を紹介します。


201010_11_2.jpg稲刈りは主にコンバインでおこないます。

コンバインは稲を刈り取るだけでなく、稲の穂からもみを取る脱穀の作業も同時におこないます。

脱穀されたもみは袋やタンクに貯められ、田んぼから次の工程、乾燥の作業をおこなう場所へと搬送されます。








201010_11_3.jpg稲刈り直後の乾燥は欠かせない作業です。

刈り取られたばかりのもみは20%以上の水分を含んでいますが、これを15%前後までおとしておかないと、積んだときに発酵して熱を出し、最後には腐ってしまいます。

乾燥は現在でも乾燥機を使用することが多く、通常半日から1日かかります。

そのために農家で1日に稲刈りができる量は、乾燥機にもみが入る分量により左右されるのです。

乾燥はもみを熱風にさらしておこないますが、急におこなうと米粒にひびが入ってしまうのでゆっくりと乾燥させないといけません。

ひびが入ってしまうと後の作業で米粒が砕けたり、炊飯時に割れたりするので、商品価値が下がってしまいます。


201010_11_4.jpg乾燥が終了すると、もみすり機でもみ殻を取り除き、玄米にします。

この段階の前後で、選別装置により商品となるお米とくず米に分類されます。

くず米は加工用・飼料用などとして需要があり、専門業者が購入します。


商品となるお米は30kgずつ規定の米袋に入れられて出荷されます。

多くの場合はJA(農協)を通じておこなわれ、品質のチェックによりランクがつけられ、その等級に応じた価格で取引されていきます。


小規模農家や兼業農家など乾燥機を持たない農家では、収穫したもみをカントリーエレベーターと呼ばれる乾燥、もみすり、袋詰めなどを行う施設に持っていき、作業を委託します。


そして、大切なのは保管。

お米の獲れる時期は主に秋ですが、翌年の夏までおいしく食べられるようにするためには温度管理が重要で、冷暗所に保管されます。

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近年では天日干しのお米が注目されていますが、これはコンバインと違い脱穀装置のついていないバインダー(稲刈り機)や手刈りで稲刈りをおこなった稲をそのまま稲架(はさ)にかけて天日で乾燥させたものです。

ゆっくり乾燥するので米が痛むことなく、干されていても稲がまだ生きている間はもみに養分が蓄えられようとするので、米が若干太ります。

また、藁がとれこちらも商品になります。一方で一般的な稲刈りと比べて10倍以上の時間と手間がかかり、まだ水分の残っている稲を稲架にかける作業はかなりの重労働です。


農家では出荷が済んでも翌年の収穫のために田んぼの管理は続きます。

米づくりの作業は、一年中継続しているといってもいいでしょう。



参考文献
有坪民雄『<イラスト図解>コメのすべて』日本実業出版社

2010.10.27 Wednesday 収穫の秋の話題 00:00 comments(0)