お米にまつわる日本の文化と風習〜恵方巻き〜

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幸福な春を迎えるための節分行事
 
立春が過ぎ、暦の上ではもう春。このように、冬から春への節目となるのが2月3日の節分です。そもそも節分とは、春夏秋冬それぞれの分かれ目「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいい、年に4回あるもの。
中でも厳しい冬を抜け、春が始まる立春はとりわけめでたい節目と考えられ、重要視されるようになりました。


さて、そんな節分にまつわる風習として、近年その人気がますます広がるものがあります。それは恵方巻きです。
節分の夜にその年の恵方(その年の福徳を司る吉神・歳徳神が在する方位)に向かい、目を閉じて願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かぶりする…毎年実施されている方も少なくないでしょう。

“恵方巻き”には仕掛人がいた!?

この恵方巻きの風習、起源は関西にあります。
古くは江戸時代末期、大阪・船場の商人が商売繁盛の祈願事として始めたとも言われていますが、大々的に広がり始めたのは1970年代。
大阪海苔問屋協同組合が海苔の販売促進の一環として、風習を絡めたキャンペーンを打ち出したのがきっかけとなりました。

そこで、当時の様子をよく知るJF兵庫漁連の担当者に話を伺ってみました。

「私たちJF兵庫漁連でも兵庫のりを使い、独自のキャンペーンを行いました。
当時、神戸大丸前で恵方巻きの早食い競争を開催したり、節分の当日に鬼の面をつけて、地元の幼稚園を回ったりしていましたね。」

その兵庫のりは、明石海峡を中心とした潮流の早い漁場で育まれ、潮と寒冬の季節風にもまれ、しっかりとした質感で、色が黒くツヤが良いのが特徴です。
また、全国のグルメが注目する、明石タイ・明石タコを生み出した栄養豊かで豊潤な海で育っだのり゛は、おいしさの源であるアミノ酸を多く含んでいます。
芳醇な香りと歯切れの良い兵庫のりは全国2番目の生産量を誇り、ごはんを巻くのにうってつけで、巻き寿司やコンビニの海苔巻きおにぎりなどに大きなシェアを持つそうです。
もちろん、炊きたてのアツアツごはんとも相性抜群ですから、ぜひおうちでも、香り高い兵庫のりを使って、おいしいおにぎりを作ってみてください。


<農林水産統計データ(平成26年度)>
<取材協力:JF兵庫漁連HPhttp://www.jf-net.ne.jp/>

平成27年1月一部改訂

 
2010.10.15 Friday 食と文化 00:00 comments(0)