「米」という漢字はどこから来たの? どういう意味?

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漢字はもともと中国で生まれましたが、植物の稲をあらわす漢字は「禾」(カ、のぎ)でした。これは稲の穂先が垂れ下がっている姿からきたものですが、穀類の総称としての意味もあったようです。中国の南部では昔から稲作が盛んで米が重要な食べ物でしたから、禾を使った漢字がたくさんあります。


漢字として日本に伝わってからは、稲という意味のほかに、穂先にある毛のことを指す意味が加わりました。禾へんには、稲や種、穂、穫、秋など稲作に関係深い漢字がたくさんあります。

植物のイネを表す「禾」に対して、その実である「米」という漢字は、稲穂が実っている姿をそのまま漢字にしたものと言われています。
もともとは横棒に上下3粒ずつ、計6粒の実が付いている姿を表していました。その後、真中の粒の上下が繋がり今のような漢字になったのです。米へんには粉や粒、糊、糧、などの他、粥、粳(うるち)、糀(こうじ)など、人の手が加わった状態を表す漢字が多いようです。

●「米」に込められた思い
「米」という文字を分解すると、「八十八」となります。これは、「お米が実るまでに八十八回も手をかけるから」と言われています。現在では、機械化が進んだことにより作業の手間も減ってはいますが、良質なお米を作るためには、4月上旬の種もみの準備から9月下旬の稲刈り、乾燥、もみすりまで、たくさんの時間と労力が必要です。

植物としての稲、その実を収穫、脱穀して米、米を炊いてできる食物は飯(めし)。漢字からも主食であるごはんに込められた先人たちの深い思いがうかがわれます。


<参考・参照:岩波書店「広辞苑」、学研「漢字源」>

2010.06.21 Monday お米の話1 00:00 comments(0)