「お米=太る」は間違い (森谷先生)

「お米=太る」は間違い(森谷先生)

 

 
昔は食べたくてもなかなか食べることができなかった白米ですが、生活が豊かになるにつれ当たり前のように食べられられるようになりました。

ところが、いつしか「ごはんは太る」と言われるようになり、敬遠される存在に。

最近ではダイエットを口にする若い女性がごはんを食べなくなってきています。


この「ごはんは太る」という認識、実は大きな間違いです。

精白米を科学的に分析すると、77.1%が炭水化物、水分が15.5%、タンパク質が6.1%という構成で、脂質をほとんど含んでいません。


炭水化物は消化・吸収されるとブドウ糖になります。

ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源です。

お米は脳にとってもっとも大切なブドウ糖を供給する重要な役割を担っているのです。

また、脳にブドウ糖が不足すると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンが働きます。
グリコーゲンは脳の「非常食」で、ブドウ糖に変化して脳に供給されます。

実は、普段からあまりごはんを食べない人は、肝臓のグリコーゲンの量が少ないのです。
グリコーゲンが少ないと、すべての臓器や筋肉にグリコーゲンをあまり使うなという指令が下されます。

脳で優先させるために他の臓器や筋肉はグリコーゲンの使用を抑制され、機能を停止しようと働くのです。すると、眠たくなってしまい、代謝も悪くなってしまいます。


同じエネルギー量でも、炭水化物と脂肪では摂取後の消費のされ方は全く違います。
健康な成人男性での実験結果をみてみましょう。


毎日1000kcal余分に脂肪を摂取した場合と、毎日1000kcal余分に炭水化物を摂取した場合を比較した検証によれば、脂肪摂取の場合は脂肪が蓄積され体重が増加し、炭水化物摂取では肝臓と筋肉にグリコーゲンとして貯蓄、約25%は発熱により消費され、脂肪貯蓄はわずか90gという結果が出ました。


また、1日にタンパク質、炭水化物、脂肪を過食したときの24時間の消費量を測定すると、タンパク質と炭水化物はその日のうちにすべて消費されますが、脂肪の消費は少しでほとんど体脂肪として蓄積されました。


つまり、太る原因は脂質にあり、ごはんはその脂質をほとんど含まない食べ物なのです。
むしろ、ごはんを中心とした和食は脂肪分が少ないので、太らない食事と言えるでしょう。

また、お米のエネルギーは蓄えきれなくなると発熱し、消費されます。
よって「お米=太る」というのは大きな間違いなのです。
2010.12.01 Wednesday ごはん授業 00:00 comments(0)