バイオマスとしても注目されるお米

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今、地球温暖化や気候変動など地球環境に対する関心が世界的に高まっています。

その環境保護に役立つと期待されているのが、再生可能な生物由来の有機性資源・バイオマスです。


バイオマスは、地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを使って、無機物である水と二酸化炭素から、生物が光合成によって生成した有機物で、ライフサイクルの中で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源です。

このバイオマスにもお米が大いに役立つのではないかと研究が進んでいます。







バイオマスとして利用が見込まれるものは、トウモロコシやサトウキビなどの資源作物や製材工場の残材や生ごみ、汚泥などさまざまなものがありますが、米の栽培に関係するものとしては、稲わら、もみ殻などがあります。

これら農作物非食用部については、年間発生量約1300万トンのうち、約30%がたい肥、飼料などに利用されているだけで、残りは農地にすき込まれるぐらいで、低利用にとどまっています。

これを飼料やたい肥として有効活用することで、飼料用穀物の輸入を減らすことができ、環境にも配慮した農業生産へと変わることができます。


また、科学技術の進歩により、より積極的にお米を利用して、燃料や製品を作る研究も行われています。

トウモロコシやサトウキビが原料として多く使われているバイオエタノールは、同じ植物であるお米からも作れます。

また、でんぷんプラスチックを使って、トレーやごみ袋なども作られています。

まだまだ、低コスト化や耐熱性、耐久性の向上などの課題が残っていますが、将来的には、石油を原料としない燃料・プラスチックとしてあたりまえに使われる日が来ることでしょう。



<参考・参照:農林水産省・地球温暖化対策総合戦略、「バイオマス・ニッポン総合戦略」>
2011.02.01 Tuesday 先端科学とお米 00:00 comments(0)