田んぼアート

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田んぼアートって何でしょう?


今、田んぼはお米を作るだけではありません。
なんと、田んぼを一枚のキャンパスに見立て、そこに大きな絵を描くのです。それが田んぼアートです。



しかし、一体どうやって絵を描くのでしょうか。

現代の米と古い昔に栽培されていた「古代米」と呼ばれる稲を用います。
古代米には紫、黄、緑、赤などの色とりどりの葉や穂があるので、その組み合わせによって絵を描いていくのです。


田んぼアートは、1993年、青森県田舎館(いなかだて)村が村おこしの一環として始めたものが最初と言われています。

当初は岩木山と文字のシンプルなデザインでしたが、だんだん図柄も複雑になり、2006年には「風神雷神図」、2010年「弁慶と牛若丸」をテーマとしています。

田んぼアートは村役場6階の展望台から見ることができ、一般解放もされています。
この田んぼアートを目当てに、田舎館村には毎年10万人から20万人の観光客が訪れています。

田舎館村だけではなく、全国で100カ所以上の地域で田んぼアートが制作されており、大勢の目を楽しませています。


では、日本一大きい田んぼアートはどこにあるのでしょうか?

平成22年度では、兵庫県姫路市夢前町の「ひめじ田宴アート」で1.6ヘクタールあります。

この田んぼアートは、世界最大規模で現在ギネスブックに申請中です。
図案は毎年公募で選ばれ、平成22年度は姫路城が描かれました。

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ここの田んぼアートは、地元の自治会や青年会議所、JA、大学、NPO、行政などから成る「ひめじ田宴アート実行委員会」によって実施されています。

田んぼアートのデザインのドット計算を大学が行い、県の研究機関が、葉色の異なる稲・種子を提供します。
田の管理は地元の農業法人が行っています。

田んぼアートの作成にあわせて、農業に関するイベントも開催されています。

6月の田植えでは、一般公募による小学生など約1350名もの人たちが参加しました。
この田植えと同時に、姫路青年会議所が、小学生を対象に「ひめじカップ2010」(泥んこサッカー)を開催しました。

7月中旬には稲穂が少しずつ色づき始め、図柄が浮かび上がってきます。
このころから、田んぼアートを目当てに多くの観光客が訪れはじめます。

8月下旬頃には田んぼがライトアップされます。

10月に収穫祭として、収穫期となった稲を手で刈り取っていく稲刈り体験が実施されるとともに、餅つきなどの様々な交流イベントが開催されます。


このように、田んぼアートの登場により、田んぼはお米を作るだけではなく、重要な観光スポットとなり、さらには、広く農業の良さを伝えていく交流活動としての役割までも担うようになりました。


現在、農村の過疎化・高齢化が進み、農村社会の崩壊が危惧されています。
将来、みなさんが食べているお米が手に入らなくなる日が来るかもしれません。


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このような状況の中で、たくさんの人を集めることができる田んぼアートは、農村を活性化しひいては私たちにとって大切なお米を守る一つの手段となりうるのではないでしょうか。




2011.01.31 Monday - 00:00 comments(0)