米へんの漢字と言葉

 100726米へんの漢字には日頃よく使う漢字が多いですね。
米へんに分けるで「粉」、米へんに占めるで「粘」、米へんに立つで「粒」、米へんに斗で「料」など、米に直接関係のある漢字が多くあります。

それでは少し難しい米へんの漢字をいくつか見てみましょう。








(1)【籾】 (2)【粃】 (3)【粢】 (4)【糀】 (5)【糅】 (6)【粽】
(7)【糯】 (8)【糲】 (9)【糒】 (10)【糠】 (11)【糟】 (12)【粳】

さて皆さんはいくつ読めましたか?(答えはこのページの最後に)。この他にも米へんの難しい漢字がまだまだたくさんあります。この原稿を書いていて気づいたのですが、パソコンでは簡単に変換されない漢字も多いですね。みなさんも一度辞書を引いてみてください。

米へんの漢字を使った言い回しや熟語もさまざまなものがあります。
「糊口(ここう)を凌ぐ」…粥を口にする意味から、かろうじて生計を立てること。
「糟糠(そうこう)の妻」…糟糠とは酒粕と米ぬか。転じて粗末な食事のこと。貧乏や苦労を共にしてきた大切な妻のこと。
「糟粕(そうはく)を嘗(な)める」…人のまねをするだけで独創性や進歩のないこと。
「熊野(ゆや)・松風は米の飯」…能楽の熊野や松風はごはんと同じように何度味わっても飽きのこないことのたとえ。
「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」…穀物の一粒一粒がお百姓さんの苦労の結果であることから、仕事の完成に苦労すること。
どれも味わいのある言葉ですが、最近ではあまり使われなくなったのが残念ですね。


●漢字の読み方
(1)もみ (2)ヒ、しいな(意味=殻ばかりで実のない籾) (3)シ、セイ (4)こうじ (5)ジュウ(雑穀の混じった飯) (6)ソウ、ス、ちまき (7)ダ、ナ、もち、もちごめ (8)レイ、レ、くろごめ、あら・い (9)ヒ、ビ、ほしいい(乾燥させて水で戻せばすぐに食べられるようにした飯) (10)コウ、ぬか (11)ソウ、かす (12)コウ、キョウ、うるち

<参考・参照:岩波書店「広辞苑」、学研「漢字源」>
2010.07.26 Monday お米の話2 00:00 comments(0)

米と古典文学 <万葉集>

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古くから日本人の暮らしに深く結びついていたお米と稲は、古典文学の世界でも頻繁に登場しています。
平安時代に編まれた、現存する最古の歌集「万葉集」にも稲や農作業を詠んだ歌がたくさんあります。その中からいくつかを見てみましょう。


●第八巻 1567

雲隠(くもがく)り 鳴くなる雁(かり)の 行きて居む 秋田の穂立(ほたち) 繁(しげ)くし思ほゆ

作者=大伴家持(おおとものやかもち)
意味=雲に隠れて鳴いている雁が降り立った秋の田の稲穂が繁っているように、(あのひとのことが)しきりに思われます。天平8年(736)9月に大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ秋の歌(4首)のひとつです。


●第16巻 3848

あらき田の 鹿猪田(ししだ)の稲を 倉に上げて あなひねひねし 我(あ)が恋ふらくは

作者=忌部黒麻呂(いむべのくろまろ)
意味=新しく開墾した、鹿や猪が荒らす田でとれた稲を、倉に納めましたが、長い年月がたち、お米が古くなるのと同じように私の恋も古くなってしまいました。


●第4巻 776

言出(ことで)しは 誰(た)が言(こと)にあるか 小山田(をやまだ)の 苗代水の中淀(なかよど)にして

作者=紀女郎(きのいらつめ)
意味=さきに声をお掛けになったのは誰でしょう。それなのに小山田の苗代水のようにお付き合いが途絶えてしまって。紀女郎が大伴家持に贈った歌です。


「万葉集」は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された全20巻・約4500首の日本に現存する最古の歌集です。成立については不明な点も多いのですが、大伴家持が最終的な編集に大きな役割を果たしたと考えられています。主な歌人は、額田王・柿本人麻呂・山上憶良・大伴旅人・大伴家持など。

関東・東北地方を舞台にして詠まれた「東歌(あずまうた)」や、筑紫・九州北岸地方での軍備・警護のために連れてこられた人々の哀しい「防人歌(さきもりうた)」などの特長的な巻があり、当時の人々の暮らしや考えを知る上でも貴重な歌集です。

<参照・出典:「万葉秀歌」斎藤茂吉 岩波新書>

2010.07.20 Tuesday お米の話2 00:00 comments(0)

おいしい「炊き込みご飯」のコツ

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「炊き込みご飯」は、家庭で作ることの多い人気メニューです。お米と旬の具材を炊き込んで、四季の味が楽しめます。しかし、炊き上がりがべたついたり、味付けが薄くなったりと結構難しい料理です。そんな炊き込みご飯のおいしい作り方をご紹介しましょう。


おいしい「炊き込みご飯」ポイント

1.水加減は調味料をふくめ、米の体積の1割増しを標準とします。
2.米を30分以上水につけて十分に吸水させたあと、塩やしょうゆなどの調味料は、炊く直前に加えます。
3.米と具材をいっしょに炊くときは、かき混ぜずに具を上に乗せ、そのまま炊飯器のスイッチを入れましょう。
4.もち米を1割ほど加えるともっちりしておいしくなります。

「味付けが薄い」「炊き上がりがべたつく」というのが炊き込みご飯によくある失敗です。材料から水分が出てくるので味付けと水の加減が難しく、炊き上がってみなければ分からないことも良くあります。そんな失敗を少なくするためには具材を入れるタイミングの見極めが大切です。

具材はお米といっしょに炊く場合と炊き上がってあとから加える場合があります。

最初からいっしょに炊くのは、具に充分火を通したいとき(栗、根菜など)や具のうまみをご飯に移したいとき(干し貝柱、高菜等)です。

炊き上がってから混ぜるのは、長く加熱すると風味が落ちる場合(魚介類など)や具の色や香りを残したいとき(豆類、葉物など)です。

油揚・椎茸・ごぼう・人参・糸こんにゃくなどは、下味をつけて、炊き込めば失敗は少ないのですが、魚介類などは、ごはんを煮汁とダシで炊いて、あとから混ぜ込んだ方が失敗が少ないようです。このほか、軽く煮た魚介類は、沸騰直後に加えることもあります。

まず、具に下味をつけ、強火で煮たら、煮汁と具を取り分けます。その煮汁にダシを加えて、お米を炊きます。この時、熱い煮汁を加えて炊くとお米に芯が残ったり味が落ちたりしますから、汁は冷ましてから加えてください。水加減はお米の量の1割増しが標準です。炊き上がったら具を入れ、混ぜます。混ぜるときは、具をつぶさないように下から大きく混ぜます。

鯛めし、鳥めし、五目ごはん、カキごはん― 今の季節は炊き込みご飯に合う食材がいっぱいです。おいしい炊き込みご飯を楽しんでください。

<参照・出典:ごはんを食べよう国民運動HP、米穀機構・米ネットHP>
2010.07.12 Monday お米の話2 00:00 comments(0)

お米の食品表示<JAS法>

 

お米の食品表示<JAS法>



お米を買うときに皆さんはどのようなところを見て買っていますか? 銘柄、産地、値段などいろいろあると思いますが、袋に付けられている品質表示にはいろいろと役に立つ情報がいっぱい詰まっています。お米の食品表示について学びましょう。

お米には、改正JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)の「玄米及び精米品質表示基準」で平成13年4月から全ての販売者に内容の表示が義務付けられています。JASとは日本農林規格(Japanese Agricultural Standard)の略で、昭和25年に制定され、現在までに何度か改正されてきました。

 精米と玄米(容器に入れられたり袋詰めにされたもの)について、表示しなければいけない内容は次の5点です。
1. 名称(「精米」「うるち精米」「もち精米」「玄米」「胚芽精米」が記載されています)
2. 原料玄米(「産地」「品種」「産年(とれた年)」「使用割合」を記載、農産物検査法による証明を受けた原料玄米でなければ、「産地」「品種」「産年」のいわゆる3点セットを表示できないことになっています)
3. 内容量(キログラムかグラムで表示されています)
4. 精米年月日(玄米の場合は調製年月日、輸入品で精米・調整年月日が不明なものは輸入年月日が記載されています)
5. 販売者(氏名または名称、住所及び電話番号、表示を行うものが精米工場の場合は「販売者」が「精米工場」となります)


2.の原料玄米について、ブレンド米の場合は、「複数原料米」などブレンド米であること、さらに国産品は「国内産」、輸入品は原産国名と使用割合をあわせて記載することが義務付けられています。また、ブレンド米の内訳として、検査証明を受けた原料玄米を使用している場合は、その産地、品種、年産と使用割合、未検査米の場合は、産地、品種、産年の表示はできませんが、「未検査米」とそれに対応する使用割合を記載することができます。

 表の表示にも決まりがあって、ブレンド米の場合「○○産 ○○ヒカリ」という表示は未検査米の場合はできません。検査済みの場合は表示できますが、50%未満の場合は、「○○%」をもっとも大きな文字と同程度以上で、50%以上の場合は「ブレンド」などの文字をもっとも大きな文字と同程度以上で表示することになっています。

お米を購入する時は、情報が詰まった「表示欄」を確認してみて下さい。また、地方農政事務所、農林水産消費技術センター、農林水産省「消費者の部屋」などでは、「食品表示110番」を開設して、食品表示制度に関する質問や不審な食品表示に関する情報を受け付けています。

<参照・出典:農林水産省HP>

2010.07.05 Monday お米の話2 00:00 comments(0)

お米の食品表示<有機JAS>

お米の食品表示<有機JAS>

有機食品の表示については、平成11年のJAS法改正によって、有機農産物及び有機農産物加工食品の日本農林規格(有機JAS規格)が制定されています。


有機農産物については、農薬や化学肥料は使用しないのが原則で、やむをえない場合はリストで認められたものだけが使用可能です。

また、種まき、植え付けの時点からさかのぼって一定期間、農薬や化学肥料を使っていない水田で栽培することや遺伝子組み換えの種苗を使わないこと。

生産から出荷までの生産工程管理などの記録を作成することが求められています。


有機JASの認定は、農林水産大臣に認定された登録認定機関が農家などの申請者が認定基準に適合しているかどうかの検査を行って判定します。


以前は基準が明確でなかったため、紛らわしい表示がされていることがありましたが、現在では、有機JASマークが付けられたものでなければ「有機」「オーガニック」などと表示できません。

そして、きちんと決まりを守って作物が作られているか1年に1度検査を受けることになっています。


また、有機栽培以外にも「特別栽培農産物」と呼ばれるものがあります。

これは農薬や化学肥料の使用をそれぞれ慣行の半分以下にして栽培された農産物のことです。

これまで「減農薬」や「減化学肥料」などと呼ばれていましたが、新たに「特別栽培農産物」として統一されました。

この表示を行う場合も農薬や化学肥料の使用状況の表示など、さまざまな決まりがあります。


食の安全と環境への配慮が求められている現在、今後こうした農産物はますます増えていくものと考えられます。


<参照・出典:農林水産省HP>

2010.06.30 Wednesday お米の話2 00:00 comments(0)
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