お米にまつわる「ことわざ」

0830.gifお米とごはんは古くから私たちの生活と密接に関係しています。
それだけに昔からの知恵として、ことわざや格言になっていることが多くあります。
お米とごはんにまつわることわざを集めてみました。
 
●青田から飯になるまで水加減
お米は、田んぼで育てる時もごはんとして炊くときも水加減に左右されるという意味で、何事も加減が大切という教えです。今ではごはんは炊飯器で簡単に炊けるようになりましたが、お米作りでの水加減の大切さは変わりません。


●内の米の飯より隣の麦飯
なんでも他人のものは自分のものより良く見えて、うらやましく思うことの意味です。「隣の芝は青く見える」と同じ意味ですね。


●米を数えて炊く
米を一粒ずつ数えてから炊くということから、小事にこだわっていては、大成することはできないという戒め。また、物惜しみをするたとえ。


●米食った犬が叩かれずに糠(ぬか)食った犬が叩かれる
大きな悪事を働いた者が罪を逃れて、小さな悪事を働いた者が罰せられることのたとえ。いつの時代もこういうことがありますね。


●いつも月夜に米の飯

いつまで続いても、何回続けてもあきないことのたとえ。毎日こうあれば良いけれど、なかなかそうはうまくは行かないという意味もあります。


●米の飯が天辺(てっぺん)へ回る

すっかり贅沢になってしまうという意味です。お米が貴重品で今のように毎日は食べられなかった時代のことわざですね。


●米の飯より思(おぼ)し召し

米のごはんをご馳走してくれたことはありがたいが、それよりもご馳走してくれた気持ちがありがたいという意味です。人の思いやりに感謝する気持ちですね。


●千石万石も米五合

千石・万石の収入がある大名・旗本も、一日に食べるお米は5合もあれば十分足りる。地位に上下はあっても、人間に大きな違いはない。何事も欲張ってはいけないという意味です。「千石万石も飯一杯」とも言います。


このほかにもお米やごはんが登場することわざはいろいろとあります。また地方によってもその土地に伝わることわざがあるようです。気を付けていると新しい発見があるかもしれません。

<参照・出典:岩波書店「広辞苑」、三省堂「故事ことわざ辞典」>
2010.08.23 Monday お米の話3 00:00 comments(0)

お米の名前の由来<その2>

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さまざまなお米の名前にどのような意味があり、願いがこめられているのか、今回はその2回目です。

●きらら397
名前の「きらら」は、きらめく様子・白い米のイメージから一般公募の中から選ばれ、「397」は北海道立上川農業試験場で育種された「上育397号」の系統番号から付けられています。北海道内で最大の作付面積を誇る品種に成長しました。

●日本晴
1970年から1978年までのあいだ、日本全国の作付面積の第1位を占めました。粘りが弱く程よい硬さのため、寿司米として適しています。名前の意味は「雲ひとつない快晴」のこと。正式な読みは「にっぽんばれ」です。

●ほしのゆめ
平成8年から採用された北海道米のスター品種で、味が良く、耐冷性にも優れています。一般公募で寄せられた4万1087通の中から選ばれた名前で、「きらきらと輝く星のイメージがつやのあるおいしい米を連想させ、米づくりに携わる人や食べる人の夢がかなうように―」との願いが込められています。

●ササニシキ
かつてはコシヒカリとともに両横綱と呼ばれた人気品種で、1990年には第2位の作付面積を誇っていました。母親「ハツニシキ」と父親「ササシグレ」との間に生まれたので、両親の名前をそれぞれもらって名前が付けられました。

●森のくまさん
熊本県農業研究センターで、父「コシヒカリ」と母「ヒノヒカリ」から生まれた水稲では熊本県初の単独育成品種。森の都・熊本県で生産されたお米―ということから、 「森」、「熊」、「産」を取って命名されました。


お米の名前の決め方には、大きく分けてふたつあります。

ひとつめは、品種をつくった試験場などで名前をつける方法で、その品種や栽培される地域の特徴を表現したり、食べてくれる人に親しみをもって覚えてもらえるような名前を付けます。この方法で「コシヒカリ」や「ササニシキ」「あきたこまち」の名前が付けられました。

ふたつめは、一般の人から名前を募集する方法で、新しいお米に関心を持ってもらうこともできるため、最近増えています。「ひとめぼれ」や「森のくまさん」「ほしのゆめ」などが、この方法で名前が付けられています。

<参照・出典:(財)日本穀物検定協会HP、米穀機構・米ネットHP>

2010.08.16 Monday お米の話3 00:00 comments(0)

お米の名前の由来<その1>

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お米には「コシヒカリ」や「あきたこまち」「ひとめぼれ」などたくさんの名前があります。綺麗な響きのものやロマンチックなものが多いですね。お米の名前の由来とそれぞれの特徴について調べてみました。


●コシヒカリ
北陸地方の農業試験場で作られた、現在一番多く栽培されているお米です。「コシ」は越の国(越前・越中・越後、現在の福井県嶺北地方、石川県、富山県、新潟県に相当する地域)の「越」を意味しています。「越の国に光りかがやくような品種になるように―」との願いが込められています。


●ヒノヒカリ
宮崎県総合農業試験場で育成され、九州を中心に、中国・四国地方や近畿地方などで多く栽培されている品種です。名前の由来は、「日」(太陽)は西日本・九州を表し、太陽のように光かがやいている様子から名づけられました。


●あきたこまち
秋田生まれの美しい歌人・小野小町にちなんで、「末永く、みんなに愛されるような品種になってほしい」、との願いをこめて名付けられました。味の特徴は、もちもちとした粘りのある食感で、おにぎりなど冷めてもおいしいとの評判です。


●ひとめぼれ
ふっくらとした食感や適度な粘りが特徴で、出会ったとたんに「ひとめぼれ」するような美しくおいしいお米という意味で名付けらました。宮城県古川農業試験場生まれで、コシヒカリと初星を両親に平成3年に育成され、今ではコシヒカリに次ぐ全国第2位の品種に育っています。
(その2に、つづく)
2010.08.09 Monday お米の話3 00:00 comments(0)

米とメートル法

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「米」を国語辞書で引いてみると、私たちが良く知っている「米」の説明とともに「メートル・長さの単位」と書いてあります。10米、100米など日常でも時々使いますね。なぜ「米」がメートルになったのでしょう?

これは、明治時代に当時の中央気象台(現在の気象庁)が国際単位であるメートル法を導入するときに、音訳で「米突」(メートル)と漢字を定めたのが始まりと言われています。1891年から各気象台で気象観測の月報などに使用して、新聞などでも使われたことから徐々に一般にも広まったと言われています。ここから「米」一字だけでメートルの意味するようになりました。

この時に定められた長さの単位が、米 粍 糎 粉 米 籵 粨 粁で、「米」に漢字の「千」を付け加えて「粁」(キロメートル)、100分の1を意味する「厘」を付けて「糎」(センチメートル)、1000分の1を意味する「毛」を組み合わせて「粍」(ミリメートル)と分かりやすく作られました。

ちなみにこの時、重さの単位も同時に考えられていて、同様にグラムのフランス語読み、ガラムを「瓦蘭姆」と音訳後「瓦」と省略し、長さと同じ方法でミリグラム「瓱」、キログラム「瓩」などと造語したようです。体積も「立」リットル、「竕」デシリットル、「竍」デカリットル、「竏」キロリットルと作られました。

このように、明治の人たちが知恵を絞って考えた漢字も今ではあまり使われなくなってきました。少し残念な気もしますね。


粍(ミリ)=ミリメートル(mm)
糎(センチ)=センチメートル(cm)
粉(デシ)=デシメートル(dm)10分の1メートル=10センチメートル
籵(デカ)=デカメートル(dam) 10メートル
粨(ヘクト)=ヘクトメートル(hm) 100メートル
粁(キロ)=キロメートル(km)

<参照・出典:岩波書店「広辞苑」、学研「漢字源」>
2010.08.02 Monday お米の話3 00:00 comments(0)
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