お米作りに使う機械

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お米作りのさまざまな作業で農業機械が使われています。

お米作りに機械が使われるようになって、農家の人の労力と時間は大きく低減されました。


いつごろどんな農業機械が出てきたか見てみましょう。





●1950年代
田起こしや代かき、荷物の運搬など多用途に使える耕うん機が普及しました。
1953年には3.5万台ぐらいだったものが、1960には50万台を突破、1965年には300万台にまで急速に普及しました。
また肥料や農薬をまく時に使う動力噴霧機・動力散布機が広く使われるようになりました。

●1960年代
稲を刈り取って束ねるバインダーが広く使われるようになりました。
機械化が遅れていた田植機も、1960年代後半には実用化され、耕うん、田植え、管理、収穫、乾燥、調製などの稲作の一連の作業が機械で行える体制が整います。

●1970年代
田起こし・田植えからイネの刈り取り・米の乾燥までをすべて機械で行う機械化作業が広く行われるようになりました。トラクターやイネを刈り取って脱こくして収穫できるコンバインなどは乗用型が普及し始め、農業機械の大型化、高性能化が進みました。

●1980年代以降
電子制御を取り入れることによって農業機械は高性能になり、精密な作業もできるようになりました。
また、操作性の向上や居住性の改善、安全対策など、急速な技術発展を遂げました。
90年代以降はパソコンが普及して、作業・出荷管理に役立てられるようになりました。


現在の稲作で、一般的に使われる農業機械は

1. 苗を育てるための種まき機と育びょう機
2. 田おこし、代かき、たい肥をまくためのトラクター
3. 田植えを行うための田植え機
4. 農薬をまくための動力防除機
5. 稲刈り・脱穀を行うコンバイン
6. 収穫したイネを乾燥・もみすりを行うための乾燥機と籾摺(もみす)り機

などが一般的に使用されています。


のほか、人と荷物を乗せて田んぼに運ぶ軽トラック、経営や気象情報、販売情報などの収集に使うパソコンも重要なものとなっています。



<参照・出典:米穀機構・米ネットHP、(社)日本農業機械工業会HP>

お米が家庭に届くまで・お米の流通

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毎日食べているお米は、私たちの生活になくてはならないものです。
ですから値段が急に高くなったり、足らなくなったりしてみんなが困らないよう、国(政府)が「食糧法」という法律によって守っています。


お米に関する法律はこれまでに何度か変わってきました。

もともとは、1942年に制定された「食糧管理法」で、食糧の需給と価格の安定のために生産・流通・消費の全般にわたって政府が管理を行っていました。


その後、1994年12月に「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(いわゆる食糧法)」が公布され、これに伴って以前の食糧管理法は廃止となりました。


食糧法の施行により、農家が自由に米を販売出来るようになり、一方で、政府による管理は緩和されることとなりました。

これはその後の米輸入解禁に備え、日本国内の農家の競争力・対応力の向上を目指したものです。


今の食糧法は、2004年に大幅に改正施行(改正は2003年)されたもので、それまでの食糧法と区別するため「新食糧法」あるいは「改正食糧法」と呼ばれています。

従来の法律に比べてさらに規制を少なくしたもので、一定の条件を満たせば、誰でも自由に米を販売したり流通させることが出来るようになるなど大幅な制度改革が実施されました。


これまでは、農家で生産されたお米は登録卸売業者、登録小売業者(小売店)などを通じて家庭に届くのが原則でした。

また、販売業者は登録制でかなり規制がありました。


今の法律では、この規制が緩和されて届出制になり、販売事業者としてお米を扱えることとなりました。

消費者は、全国の販売事業者や生産者からいろいろな方法でお米が買えるようになり、選択の幅が広がっています。


また、農家に対しても、これまで政府が決めていた米を作らない面積の配分から、需要に見合った数量の生産(生産数量目標)を、生産地ごとに自分たちで目標を決める方法に変わりました。

農家では、需要を考えながら「特長のある、売れる米つくり」を目指して工夫をしています。



<参照・出典:農林水産省HP、米穀機構・米ネットHP>

収穫からお米になるまで

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前回は、苗づくりから収穫までを見ました。

しかし消費者の手元に届くにはまだ多くの作業を行わなくてはなりません。
それでは収穫後の一般的な作業を見てみましょう。


9月下旬から10月頃、稲刈りが終わって脱穀も済んで、お米はもみの状態です。
ここからご飯に炊ける状態になるまでにはまだいくつもの作業が待っています。

乾 燥
収穫したばかりのもみは水分量が多いので、乾燥機に入れてゆっくりと乾燥させます。このとき急いで乾燥させるとお米にひびが入って味が落ちてしまうので水分量が15〜16%になるように注意して乾燥させます。

もみすり
機械で、お米の表面を覆っているもみ殻を取り除きます。もみを取り除くと玄米になります。

選別
もみ殻や砂粒などを取り除き、ふるいにかけ、標準以上の大きさの玄米を選び出します。

精米
玄米の胚芽と糠(ぬか)層を削り取り、白米(精白米)にする作業です。「精米」は、糠層を取り除いていくにしたがって、玄米→三分づき米→五分づき米→七分づき米→胚芽米→白米となっていきます。

精選(せいせん)
精白後の米をさらに選別して、一部が黒くなってしまった粒や選別で取りきれなかった雑草の実などの異物を取り除きます。

計量・袋づめ
選別された白米は計量され、袋詰めされて出荷を待ちます。現在では、選別から計量、袋詰まで一貫した作業が出来る「自動選別計量機」(選別自動計量機ともいう)というものもあります。


地域や農家によっても違いますが、現在ではライスセンターという施設でこれらの作業をまとめて行うことも多いようです。

また、1年間を通して安定して出荷できるように、もみや玄米の状態で一部は貯蔵されます。

専用の低温貯蔵庫で温度と湿度に注意して保存すると新米とほとんど変わらない状態を保つことができます。


<参照・出典:ごはんを食べよう国民運動HP、米穀機構・米ネットHP>

お米ができるまで

わたしたちが毎日食べているお米。

苗や田んぼの準備、田植えから稲刈りまで、長い時間と多くの手間がかかっています。水田でお米ができるまでを見てみましょう。


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田おこし
春の3月から4月頃、田んぼの準備を始めます。田んぼの土を掘り起こして空気を入れ、わらをすき込んだりして土を柔らかくします。この時はまだ水を入れずに行います。

苗づくり
4月はじめ頃、種もみを選別して育苗箱にまき、発芽させます。それをビニールハウスに移して、田植えができるまでに大きく育てます。

代かき
田んぼに水を入れて、肥料をまき、田植えに備えて土を平らにならします。これは苗が同じ深さに植えられるようにするための大事な作業です。

田植え
暖かくなった4月おわりから5月はじめ頃、苗の長さが12〜13センチ、葉が3枚〜4枚程度になったら、田植え機に苗をセットして、田植えを行います。やがて稲は生長して、根に近い茎の節から新しい茎が増えていきます。これを「分けつ」といいます。

草取り肥料水の管理
夏に向かって、稲はぐんぐん育ってきます。定期的に肥料をまいたり雑草を取ったり、水の量を細かく調整したり、害虫の発生やイネの病気の発生に注意を払います。7月頃に土に酸素を十分に取り込むために「中干し」といって、いったん水を抜いて土を乾かします。

出穂(しゅっすい)と開花
8月上旬から下旬頃に茎の中から、さやを割ってうす緑色の穂が出てきます。この穂にお米の花が咲きます。ひとつの穂にはおよそ100〜200個の花が付きますが、ひとつひとつの花が咲いているのは2時間ぐらいの短い間で、この花がもみ(米)になります。花が咲くこの時期の天候がお米の収穫量に大きく影響するので、農家にとっては気の休まらない時期です。

稲刈り脱穀
花が咲いて受粉が終わると徐々にめしべの根元の部分(子ぼう)がふくらんでお米になっていきます。重みで穂先がたれて、外皮は黄金色になった9月下旬から10月頃、いよいよ実った稲を刈り取ります。現在では、コンバインで稲刈りと同時に稲穂からもみを取り分ける脱穀を行うことが多く、作業の手間もずいぶんとかからなくなりました。


田んぼの準備から稲刈りまで、およそ6か月かかって、ようやくお米ができます。

農家では、苗やイネの育て方、肥料や水の管理などさまざまな工夫が凝らして、おいしいお米を作ろうと努力されています。

3〜4月  稲の苗を育てる、田起こし
4〜5月  代かき、田植え
6〜8月  水の管理、追肥など
8月    出穂・開花
9〜10月 稲刈り


※地域や品種によって、苗づくりから収穫までの期間は多少異なります。また、田植えや稲刈りの時期は、寒いところでは早生種が多く、暖かいところでは晩生種が多いので、必ずしも南から順番に北に上がっていくという訳ではありません。山間地や棚田などではそれにあわせた小型の機械を使ってお米作りを行っています。
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