世代別で見るごはん食<高齢期>

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日本の男性の平均寿命は80歳、女性は87歳(WHOの世界保健報告2014年度版)で世界でも有数の長寿国です。

その長生きの秘訣は、栄養バランスのよい日本食を食べていることもひとつの要因になっているのではないでしょうか。


ごはんを主食に、主菜・副菜といういろいろなおかずを組み合わせて、バラエティ豊かに食べる食事のスタイルは、栄養素のバランスを非常にとりやすく、日本人の長寿に役立っていると考えられています。


ごはんは、エネルギーとたんぱく質の両方を補給できるすぐれた主食です。

塩分や脂質をほとんど含まないことから、高血圧や糖尿病、あるいは心疾患などをもっている高齢者にも最適です。


また、水加減によって、おかゆ、おもゆなどにすることもでき、高齢者に適した食べ物といえるでしょう。


最近では、ただ長生きをするというだけでなく、健康で元気に暮らし続けることが大切になってきています。

そのためには、高齢になっても毎日の食事の栄養のバランスに気をつけて、よい栄養状態を維持することが重要です。


そして、年をとるとうまく噛めなくなったり、やわらかい物を食べたくなったりと、噛む機能が徐々に衰えてきます。


だからこそ、ごはんをしっかりと噛んで食べることは、意欲や判断力をつかさどっている脳の前頭葉を活性化することにもなり、脳と体の健康にとって大切なことです。


高齢になると食が細くなりがちですが、栄養を取ることを意識して、ごはんをおいしく食べられる献立や食欲が出るような食卓づくりが必要になります。



<参照・出典:農林水産省HP、農林水産省・食生活指針>

世代別で見るごはん食<壮年期>

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壮年期は、働き盛りで何かと忙しく、反面、ストレスや過労など、体調に変化が起きやすい年代です。

壮年期にはそれに合った食事で、生活習慣病の予防を心がけましょう。








最近は欧米型の食事が増えて脂肪を摂取する量が増えています。

高脂肪食が続くとすい臓から出るインスリンというホルモンの働きが悪くなってしまいます。すると私たちの身体はその作用不足をカバーするためにもっとインスリンを出すように努力します。

インスリンは血糖値を上げすぎないように調整する働きをしますが、脂肪を合成したり、血圧を上げたりするので、脂肪の多い食事は、糖尿病、脳卒中、心臓病など多くの生活習慣病の誘因となるのです。


また、脂肪分の取りすぎによる高脂血症は、血液中に含まれる脂質(中性脂肪やコレステロールなど)が非常に高くなった状態をいいます。

高脂血症は動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞などの心臓病の引き金になってしまうのです。


高脂血症の治療・予防のためには生活習慣、その中でも特に食生活の改善が大変大事になります。

まず、一番大事なことは、食べる量、エネルギーを調節するということです。
その次に食事の質、バランスが大事になってきます。

主食であるごはんをきちんと食べ、動物性脂肪の多いおかずは減らすことが大事です。

現在の日本人の食事で不足しているものは、カルシウム、鉄分、食物繊維などです。特に高齢化社会を迎え、カルシウムの不足が気になります。
とり過ぎのものは、エネルギー、脂肪、ナトリウムなどです。


もちろんごはんだけで生活習慣病の予防に役立つ栄養素がすべてとれるわけではありませんが、和洋中なんにでも合うごはん食は、おいしくこれらの栄養素を採ることができます。

食が変われば病気が変わるといわれていますが、生活習慣病を予防し健康増進のために、もう一度食生活を見直してみてはいかがでしょう。



<参照・出典:農林水産省HP、農林水産省・食生活指針>

世代別で見るごはん食<思春期・青年期>

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思春期・青年期は、成長過程の真っただ中で、将来の体を作る大事な時期です。

最近では脂肪が多く炭水化物の少ない欧米型の食事が多くなり、その上、生活が不規則になりがちで、けっして好ましい状態ではありません。


思春期の子どもたちの食事内容を見てみると、動物性脂肪をとり過ぎる傾向があり、ビタミンミネラル食物繊維が不足しがちになっています。

そして、やわらかいものが多くて噛む力が弱くなっていることも問題です。


勉強をする上でも、きちんとした栄養を取ることが大切です。

脳を働かせるためのエネルギー源はブドウ糖で、そのブドウ糖のもとになるのが炭水化物(糖質)です。

脳は1日あたり、150グラムくらいのブドウ糖を消費すると言われていますが、体内ではあまり多くを蓄えておけません。

ですから3回の食事でしっかり炭水化物をとってブドウ糖を供給することが大事です。
朝ごはんを抜いてしまうと脳と神経系に十分なエネルギー源が供給されなくなって、午前中いっぱい脳の働きが悪くなってしまいます。


思春期・青年期の望ましい食事のポイントは栄養のバランスのとれた食事を規則正しくとるということです。

朝食抜きでは、脳と体が十分には働きません。

ごはんを主食として、しっかりとした食事をとりましょう。
そして、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含んだ、野菜、海藻、きのこなどをたっぷり食べることが大切です。



<参照・出典:農林水産省・冊子「知っていますか?私たちのごはん!」、農林水産省・食生活指針>

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